第40回菓子技術講習会開催
~技術だけでなく情報発信も~
鹿児島県菓子工業組合では、過日、三重県四日市市「夢菓子工房ことよ」代表取締役の岡本伸治氏を講師にお招きして、第40回菓子技術講習会を開催いたしました。
講習内容は、「秋の創作和菓子」と題した、「お茶ぎ」「お芋ふわふわ」「金柑しずく」「ティラミス萬寿」「虹」「鬼あずき」の鹿児島ならではのお茶、お芋を用いたお菓子を含む6種類の和菓子です。

どのお菓子も美味しく、すぐにでも各店で取り入れ、販売可能な魅力的なお菓子ばかりで、60名の参加者はみな熱心に質問したり、メモを取ったりしていました。
岡本先生は、メディアや海外での活動で大活躍なさっていらっしゃいますが、その内容の紹介に合わせ、自身が国内外に多くのフォロワーを持つフェイスブック、インスタグラム、TikTokなどのSNSの活用方法も紹介してくださいました。思いのほか海外のフォロワーが多いとのこと、美しい和菓子が出来上がる様は、まるで手妻を見るような不思議さと奥深さがあるのでしょう。今の時代、SNSは切っても切り離せないツールとなっています。投稿したらすぐにバズるという訳にもいかないでしょうが、菓子の技術だけでなく、これからは一層積極的に目を向けていかなくてはならないと思いました。
また、前回の菓子博開催県(三重県)として関わってこられた先生だからこその提案として、「あさひかわ菓子博」の一般菓子審査への出品も大きなチャンスとして捉えて、できるだけ出品するようにと勧めてくださいました。おかげさまで、その後少し出品者が増えたことを申し添えます。

講習会の最後には、「みんなで一緒に写真を撮りましょう」と声をかけてくださり、高校生28名を含む総勢60名の参加者で記念撮影をいたしました。この心遣い、先生の温かさ、こういうところもSNSの魅力にも繋がっているのでしょう。
そして、ここ数年毎回講習会に参加してくださるこの高校は、ありがたいことに、当組合の講習会を単位の一つとして組み込んでくださっているとのこと。今後もその期待を裏切らないように、また毎回参加を待ち望んでいる組合員のためにも、今後も質の高い講習会を保って取り組んでいきたいと思います。
鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子