各地の菓子店探訪
滋賀県菓子店の投稿

岩佐 昇氏 令和6年度「近江の名工」に

「御菓子司 しろ平老舗」

 「御菓子司しろ平老舗」岩佐昇氏が令和6年度滋賀県知事表彰「近江の名工」を受賞されました。

 岩佐昇氏は昭和48年生まれの51歳。

 日本菓子専門学和菓子科卒業後、3年間他店で修業し平成9年実家の「御菓子司しろ平老舗」に戻り5代目として今現在活躍されております。

 「御菓子司しろ平老舗」は、中山道宿場町の愛知川に慶応元年1865年創業され160年近くも続く老舗店です。代表銘菓として、「献上菓 極上米どころ」、「和洋折衷菓近江しょこら」、看板商品の「果実彩菓 きんかん大福」等があげられます。

 今現在。岩佐昇氏は滋賀県菓子工業組合・菓子研究団体滋賀二六会に所属し、菓子研究団体滋賀二六会の青年部長や技術部長を経て副会長を務めておられます。全国菓子大博覧会には一般菓子審査や創造力豊かな工芸菓子を出品され、それぞれ優秀な成績を収めておられます。

 青年部時代から常にチャレンジ・パイオニア精神の持ち主で、全国和菓子協会主催の「撰・和菓子職」の第2回に挑戦し、見事に「優秀和菓子職」に認定されました。当時では全国でも数少ない「優秀和菓子職」で、滋賀県では初認定でした。これを機に岩佐氏の指導の下、若い方々が挑戦し「優秀和菓子職」の認定を受けておられます。

 また、「菓銘をもつ生菓子(練切り・こなし)」が2022年10月に登録無形文化財に登録されたときにも、登録に向けての活動の一環としてパリやバルセロナに文化交流大使の一員として貢献されておられます。

 今現在は。青年部も卒業し後進の指導育成にあたりながら、家業では「キラリッと光る地域一番店」もめざし、滋賀県産材料にこだわり新商品等開発し、百貨店等の催事に出店したり、海外への販路開拓など積極的に活動されておられます。

 今後も業界の発展のため自己研鑽また後進への指導育成を続け、更なる活躍を祈念申し上げます。

 滋賀県菓子工業組合理事長・竹内晴久