各地の菓子店探訪
長野県菓子店の投稿

お菓子を通してみなさまの幸せを願う

 信州上田の地に洋菓子店「手作りケーキの店タルト」を開業し、一度同じ市内に移転を経て20年が経ちました。地域の皆様と、信州の豊かな自然にはぐくまれ、試行錯誤を重ねながら、日々お菓子作りに励んでおります。

 大切にしていること

 開業当初から大切にしていることは、店の名前にも由来していますが、「タルト」という器にフルーツがたくさん盛ってあるのを見ると気分が上がるように、お客様おひとりおひとりの心の器(タルト)が、いつも幸せで満たされますように、私どもの作るお菓子で笑顔が増やせますようにという思いです。お菓子を製造するスタッフは、お客様がほっこり笑顔になるような、食べたらほっとするお菓子を1品1品心を込めて作っています。販売スタッフは、お客様に寄り添い、お客様の立場になって考えられる接客を心がけています。

フルーツをたくさん使用したタルト

 取り組んでいること その①

 地域のフルーツをふんだんに使用すること。旬の味を大切にすること。地元上田市をはじめ、長野県内の農家さんから新鮮なフルーツを仕入れ、お菓子にすることで、意外な組み合わせの相乗効果を発見したり、またそれを情報発信することも、この仕事の楽しさのひとつです。新しい取引の農家さんとの出会いも醍醐味の一つです。農家さんがそのフルーツを丹精込めて、誇りをもって作っておられることがひしひしと伝わってきます。農家さんの魅力がそのままお客様に伝わるように、工夫しています。

 取り組んでいること その②

 記念日、イベント日のホールケーキの多様化。クリスマスという最大のイベントはもちろんですが、その他のイベントも力を入れています。2名で食べる小さいものから、10名以上用の大きなものまで、お客様からリクエストに合わせてご用意します。最近は小さいものが主流になってきました。フルーツがたくさんかざってあるものや、シンプルな文字のみをケーキに直に書いただけのものなど、お客様の好みも多様化しています。世の流れをいち早くキャッチし、お応えできるよう心がけています。

手作りケーキの店タルト

 最後に

 信州上田の自然とともに、お菓子を通して日々のお客様の喜びと幸せの機会に役立てるように努力し、心のモヤモヤが晴れ、争いのない平和な世の中になることを祈っています。

 長野県菓子工業組合上田支部・有限会社タルト代表・水科剛