イベント開催&レポート
埼玉県レポートの投稿

くまがや菓子まつり

組合員の団結と絆を深める

 私共熊谷菓子工業組合は、組合員25名の埼玉県内では組合員の多い所です。近年は1人欠け2人欠けと、御多分に漏れずこの4、5年で10人も減少しました。そういった状況の中、石川前理事長・内ケ嶋理事長共に大変苦心し、より良き方向へと誘って頂き、昨年度初頭にもっと活性化出来ないか、組合の団結と絆を深めるには何が良いのか、議論をした所『菓子祭り』をしてはどうか、と提案がありました。毎月1回の会合を重ね、手探り状態の中、他県等のイベントを参考に独自色を入れた祭りに仕上げようという事でテーマを「展示・販売・体験・実演・バイキング」の5つに決定し、各責任者を設けて、参加20店舗の協力を頂き、又、各企業様にも協賛して頂き、10月19・20日両日に開催する事になりました。

五家宝の実演

 内ケ嶋理事長には、各事業所・市役所・イベント会社・警備会社等との折衝をお願いし、各参加店はそれぞれの催しの責任者のもと、役割分担を決めて実行致しました。その結果、売上は80万あり、初回としては赤字が出ましたが、良い結果となりました。これを参考に毎年の開催を考えております。

 内容としましては〝展示〟ブースは、各店の銘菓・四季の練切・各店舗のマップ・御菓子の歴史年表・若手による練切の実演・筝曲の演奏と体験。〝販売〟ブースでは、参加店全店の菓子を対面販売しました。馴染みのお客様も多く、和気藹々とし、成果をあげることが出来ました。〝体験〟ブースでは、茶道教授に御協力頂き、自分で練切を作り、そのお菓子で抹茶を体験して頂きました。こちらは人数制限をする程の好評ぶりでした。

練切の体験

 〝実演〟では、餅つきと熊谷名物の五家宝、昔懐かしい水飴を実演の後無料配布し、若手もベテランも和やかに手早くお客様に対応する様はとても良かったです。〝お菓子バイキング〟は、責任者である中家堂の若奥様を中心に、レイアウトから接客・説明等、万全を期して頑張って頂き、『菓子祭り』のハイライトとなりました。また、チラシにスタンプラリーの欄を設け、各エリアに足を運んで貰えるようにし、景品も、後日直接店舗に行って頂けるような工夫をしました。

 総括としては、初めての催しではありましたが、組合員のやる気と団結力を垣間見る事が出来ました。そして、各責任者を置いて参加店全員の役割分担を決めた事、又、1つの事業に対し、各自の意見を尊重し合っての準備と協力が不可欠である、と痛感致しました。

各店の銘菓などの展示

 今回の催しで、多くの市民(お客様)へ各店の宣伝が出来ました事は多大なる成果だと思っています。組合員皆の想いが、会合毎に形になっていく楽しみもありました。反省点もいくつかありましたが、2回3回と続けていく事が大事だと思っています。より良い企画を若手に託し、熊谷菓子工業組合の益々の発展を確実に感じて、終わりと致します。

 熊谷菓子祭り実行委員長・埼玉県菓子工業組合副理事長・御菓子司花扇

髙橋隆