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新みやげ菓子の開発と菓子の自動販売機による販売に挑戦!

城菓町ひめじ「官兵衛撰菓」¥1,500(税込)

 姫路支部(姫路菓子組合)では、2008年に姫路城周辺で開催され、大成功を収めた「第25回全国菓子大博覧会・兵庫」の意思を引き継いでそれ以降毎年、「姫路菓子まつり」を開催しています。県下菓子職人による工芸菓子の展示と顕彰、お菓子にまつわる児童絵画展や親子で手づくりロールケーキなどのイベントに加え、当支部員の菓子の販売をしています。しかし、例にもれずコロナ禍も色濃く残る中、いろいろな事業を仕掛け、再生のきっかけとしたいとの思いを常に持っています。

【新たな販売方法への発想と商品化までの思い】

城菓町ひめじ「千姫撰菓」¥1,500(税込)

 今回姫路支部は、長らく続いて大きな打撃を被ったコロナ禍を乗り越え、昨年から支部員と支部の再生をめざして新たな取り組みを始めています。地元菓子業界の活性化、姫路の地場産業である菓子文化の継承並びに新たな顧客層(インバウンド観光客等)の開拓に繋げることを目的に、また地元観光業界を盛り上げるために姫路市の支援も得て、「新しいみやげ菓子」の開発と「自販機販売」に挑戦しています。

【具体的な取り組み経緯】

 当支部員の菓子業者と連携(13社)し、各社を代表する銘菓をひとつのパッケージに詰め合わせる「城菓(か)町姫路」を開発しました。組合員13社、13の銘菓をひとつの化粧箱に詰め合せて「官兵衛撰菓」「千姫撰菓」の2種類を商品化しました。このパッケージには、箱を開けると姫路城のイラストがポップアップする楽しいデザインを採用しています。

ホテル日航姫路に設置された「城菓町ひめじ」菓子自動販売機

 さらに、お客様が姫路銘菓をひとつからでも買えるようにと自販機販売も開始。JR姫路駅前のホテル日航姫路の協力のもとフロント前に自動販売機を設置し、約50種類のバラ菓子と「城菓(か)町姫路」も販売を開始しました。採用する自販機はドリンクの販売機のような落下式ではなく、やさしくエレベーターで迎えにいって搬出する方式の機種を採用。それぞれのお菓子の形状に合わせて部品を調整するシステムに時間を掛けました。また、すべてのキャッシュレスやQR決済に対応することや、在庫数や賞味期限もクラウドで管理できるようにしています。支部員の希望を実現するために各関係企業だけでなく就労支援B型作業所の皆さんも多方面で協力してくださって実現しました。今回の「城菓(か)町姫路」は現在、この自販機と姫路城内の売店との2ケ所での限定販売中です。今年度は、地元産の農産物を使った商品開発とホームページを全面リニューアルし、ECビジネスにも取り組んでまいります。

 兵庫県菓子工業組合副理事長(姫路菓子組合理事長)・有元年信

■自販機製造:サンデン・リテールシステム株式会社)

■パッケージデザイン・制作:株式会社 ザ・パック

■自販機関係POP・パンフレットと組合案内栞・自販機画面用動画及び商品画像・商品詰合せ作業・商品管理と補充作業等

 姫路市内の就労支援B型作業所の合同会社IMTが担当

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