新潟県レポートの投稿
『サンキューまつり』
冬の風物詩

長岡駅前に、毎年2月になると開店前から行列が出来る冬の風物詩があります。それは、シュークリームを1個39円で販売するという、㈱美松の『サンキューまつり』です。今年で67回目という事ですから、歴史あるイベントです。第1回目は昭和33年になりますが、当時の値段から変わらず39円で行って来ているそうです。先日、社長にお話を聞く機会がありましたので、何故ここ迄価格を変えずに頑張っているのですかと聞いたところ、半分は意地で残りは長岡の名物行事になり、やめるにやめられないとの事でした。

『サンキューまつり』が始まると、長岡市内の人だけでなく県内から大勢の人がシュークリームを求めて行列を作ります。その行列が半端でなくお店から長岡駅近く迄、人、人であふれかえります。私も長岡に勤務してた時に何回か並んだ事がありますが、2月の真冬の一番寒い時期に雪が吹き付ける中、ひたすら寒さに耐え自分の順番が来るのを黙々と待ち続けるのです。只、皆さんの買い方が半端でなく1箱10個入りなのですが、1人で5箱、10箱買う人が大半なので自分の順番前に売り切れるかどうかが心配になります。1日に33,000個用意するそうですが、運よく買えた人はいいですが、買えなかった人は翌日以降に再度並ばないといけないので、当日購入したい人はなるべく早めに並んだ方がよろしいかと思います。流石に寒い中2日も並ぶのはいかに新潟県民でも厳しいものがあります。

値上げ・値上げのラッシュの中で39円でシュークリームを提供するイベントを続ける㈱美松さんに敬意を表すると共にこの『サンキューまつり』がこれからも更に発展する事を願っています。
新潟県菓子工業組合専務理事・古川雅英