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菓子業界の発展を祈願

菓祖中嶋神社四国分社例大祭

玉串奉奠

 菓祖中嶋神社四国分社は、松山市の道後温泉本館から道路をはさんで南側の小高い丘に鎮座する「湯神社」の摂末社で、昭和32年に四国四県の製菓業者によって、兵庫県豊岡市の菓祖中嶋神社の御分神「田道間守命」を迎えて四国分社として創建されました。

 その丘から見える道後温泉本館は、100年に一度の保存修理工事を昨年12月に終え、今まで以上に国内外の観光客が増え、その界隈の活気と賑わいを感じずにはいられません。

 5月19日は毎年恒例の中嶋神社四国分社例大祭が執り行われ、当日は天候に恵まれ、瑞々しい若葉が鮮やかで、業界のこれからを導いてくれるかのようでした。

 県内の組合員から多くの献菓が奉納され、組合役員他支部代表15名が参列し、野口光比古宮司を祭主として、烏谷禰宜による祝太鼓にはじまり、宮司による例大祭の祝詞と共に、菓子業界の発展を祈る祝詞も奏上され、その後、参列者がそれぞれ玉串奉奠を行い神事は無事終了いたしました。

記念写真

 前述にもありましたが、菓祖中嶋神社四国分社は小高い丘に位置する、正に坂の上にあります。坂の上と言えば、司馬遼太郎氏の代表作のひとつである小説「坂の上の雲」がありますが、この物語は、松山で生まれ育った正岡子規、秋山好古、秋山真之という3人の主人公が苦難に会いながらも決してあきらめることなく、絶えず「坂の上の雲」を目指して歩きつづけた3人の姿をいきいきと描いた作品です。先人のように菓子業界も坂の上を目指し歩き続けたいと思います。

 地元の方に愛される菓子は元より、観光で訪れる方々に愛媛の魅力が発信できるように我々は、地域を愛し、伝統や文化を大切にする思いを持ち続け、地域固有の魅力づくりに繋げていくことを改めて考える一日となったことに間違いありません。

 愛媛県菓子工業組合事務局・辻野若葉

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