久和司神社 正遷座祭開催

飛騨高山にあるお菓子の神社=久和司神社にて、令和7年7月29日(火)午後6時より正遷座祭を高山菓子組合(久和司神社敬神会)で斎行致しました。この神社は、高山菓子組合の先輩方が、戦時中に原材料が配給制となり菓子屋を営むことが出来ませんでしたが、戦後の復興と共に以前の製菓業が復興出来たことを感謝し、昭和31年(1956)に設立したものです。

今回改めて、社殿の中に神様が2社鎮座されていることがわかり、調査したところ、一つは兵庫県豊岡市にある中嶋神社より勧請したお菓子の神様「田道間守命」。もう一つは奈良の漢国神社にある林神社から勧請したお饅頭の神様「林浄因命」でした。
以前、高山菓子組合では『飛騨高山菓業史』という本が出版されましたが、掲載されていた内容はまさにこの久和司神社の歴史でした。当初は菓子組合会員のほか、パン組合・菓子問屋・販売者などで久和司神社敬神会が組織され運営が行われていましたが、紆余曲折があり、平成に入ってから高山菓子組合が運営に携わって参りました。
お社を建設してから69年目、社殿の老朽化が目立つようになり、改修の賛否両論がありましたが、組合OBや先輩方で組織した「社殿改修検討委員会」でご判断を頂きこれまで積み立てて来た資金で社殿改修することを決定しました。

令和7年6月17日(火)通常の神社例大祭終了後、本殿にある御祭神を飛騨護国神社の本殿に仮遷座し、本殿の修理にあたりました。大工には、隣接する「飛騨匠神社」の役員の皆様にお願いし、本殿を始め塀の修理などを行いました。
今回行った正遷座祭は、神様を正式に鎮座するお祭りです。祭典には組合員の他、飛騨高山に伝わる飛騨総社の獅子舞、秋の高山祭で有名な桜山八幡宮の闘鶏楽の皆さん、春の高山祭で有名な日枝神社で奉仕する日枝雅楽会の皆さんにご奉納いただきました。行列では組合員が松明係や旗持ちなどを務め、隣接する社殿に神様を遷座しました。

最後に餅まきを行いましたが、上記の参加者の他、高山市民の皆様にもお集まりいただき、盛大なお祭となりました。
ところで、今年4月に遷座1955年祭が行われた中嶋神社(豊岡市)から田道間守命の御分霊が遷座された神社は全国に7か所あります。

また、林浄因命の御分霊が遷座された神社は、下記の4つです。全国に2つ以上のお菓子の神様をお祀りしている神社は4か所しかなく、中部地方では私どもの久和司神社が唯一であることが判明しました。

岐阜県は栗きんとん・水まんじゅう・飛騨駄菓子に代表されるように菓子業の盛んなエリアです。今後、多くの方にお参りいただき、「皆が幸せになれる神社」(食べる人・作る人・関わる人が幸せになる)をキャッチフレーズにしてお守りしていきたいと思います。
ぜひ、飛騨高山に観光でお越しの際は、久和司神社にお参りください。
高山菓子組合・組合長・長瀬公昭
全国菓子工業組合連合会